寒い冬、手持ちの布団でより暖かく!寝具の使い方のコツ
冬は日照時間や気温、活動量減少などの影響で睡眠リズムが乱れやすく、寝つけない、熟眠感がない、寝起きが悪い・・・と
睡眠の質が低下する季節です。
寒さが刺激となる冬は寝具への工夫が快眠のキー!
寝具を正しく使い冬の睡眠の質を上げましょう。
①毛布は羽毛の上
羽毛ふとんの保温力を上げるコツは、身体の上に直接かけることです。羽毛ふとんは体温が伝わるとダウンがふくらみ、あたたかさが増します。
体温の熱を外に逃がさないよう、羽毛ふとんの上に毛布をかけましょう。
この時、羽毛ふとんの上にかけるものは、なるべく軽いものが◎。
厚みのあるものだと、羽毛ふとんがペシャンコにつぶれてしまい、かさ高が減ることで保温性も低下してしまいます。
その意味では毛布のかわりに軽いタオルケットをかけたり、羽毛が膨らむのを阻止しないように胸下から足元にかけて掛けるのも良いです。
重いカバーにも注意しましょう。
②寝る前に軽く羽毛をたたいて均等にする
寝る前には軽く羽毛をほぐしたりパタパタしたりして、羽毛の中の空気を入れ替えます。
羽毛が均等になり多くの空気を含むことにより、保温力が増します。
また、羽毛ふとんの保温力を長く保つためには、表裏、上下まんべんなくローテーションさせて使用すると長持ちします。
③毛布は素材の特性を理解して使用する
肌触りが好きで内側に毛布をかけたい場合は、素材の特性を理解して使用しましょう。
自然素材の綿毛布は眠っている間の汗や湿気を吸い取ってくれるので快適ですが、汗を吸ってしまうと、湿気が増えて保温性が落ちてしまうので、こまめに洗ったり干したりしましょう。
カシミヤやウールなどの毛布は汗や湿気を吸着すると熱を発生し、吸湿発散性、保温性のバランスが良く
寝冷えを防ぐことができます。
合成繊維のアクリル毛布は、肌触りは良いのですが汗を吸わないので、寝具の中が体温であたたまると不快指数が上がります。ムレが気になる方はやめましましょう。
④敷きふとんは2枚敷きに タオルケットを敷く
寒くて眠れないとき、掛け寝具や着る枚数を増やしてしまいがちですが、実は敷き寝具で保温することが大切。
寝床内の熱のほとんどは敷きふとんを通して逃げていきます。
畳やフローリングに敷きふとんで眠っている方は、もう1枚敷きふとんを重ね、2枚敷きにしましょう。
また、スプリングベッドや通気性の良いマットレスで眠っている方は、少し厚めの吸湿保温力のあるウールなどの敷きパッドを上に重ねて使用すると、自然のあたたかさが得られます。
アクリル素材の敷きパッドは感触や肌触りにより瞬間的なあたたかさは期待できますが、吸湿・発散性に乏しいため長時間使用するとムレて、逆に冷えを感じだり、眠りを浅くする原因になるので、肩こりや腰痛、冷え性の方や肌の弱い方は、注意が必要です。その意味では夏場に活躍したタオルケットを敷くのも◎。
タオルケットは吸水性もあり汗も吸いますし、パイル糸に多くの空気を含むので保温力も期待できます。
⑤湿気をとばし、ふとん本来の保温力を保つ
ふとんが冷たいと感じたことはありませんか?湿気を含んだ寝具は冷えのもとです。
人間は睡眠中に汗を掻き、その水分を寝具が吸っています。湿気をため込んだふとんは、体の熱を奪ったり、本来の保温性を損なわせます。
特に冬場は部屋の窓を閉めきったり、加湿器を利用することが多く、寝具に湿気がたまりやすくなるので、ふとん乾燥機を利用したり、昼間はふとんを椅子等に掛ける、頭側・足側と交互にふとんをめくる、ベッドマットレスは下四隅に電話帳などを置いて風の通りをよくするなど湿気を逃がす工夫し、ふとんの保温力を守りましょう。
⑥ベッドは窓や壁から20〜30cm程度離す
ベッドを窓際につけていると外の冷気を直接感じやすくなるので、頭の位置を逆にしたり、ベッドの位置を窓から20〜30cmは離しましょう。
また、窓から熱が逃げないようカーテンを厚手にしたり、もう一枚増やすなどしましょう。この時、裾の長さを床の下まで届くようにして窓を含めた壁全体を覆うようにすると、冷気が直接室内に伝わりにくくなり、窓からの冷気や結露によるカビの発生を抑制し、寝具がカビてしまうことも防げます。
加えて、壁からもベッドを離すことで、通気性もよくなり、掛けふとんも落ちにくくなるのであたたかく眠れます。
フローリングにふとんで眠っている方は、下に絨毯を敷いたり、可能ならベッドに変えて床上げすると寝室の温度が高く感じられ、熱も逃げにくくなります。