快適な眠りのためにお布団の日々のお手入れが大切です。
今すでにふとんのお手入れが行き届いている方も、もう少し工夫の余地がありそうだと思っている方も、毎日の眠りを快適なものにするため、もう一度ふとんのお手入れについて考えてみましょう。
晴れた日にふとんを干すのが大好き、という方は結構います。
でも一方で、まったく干していない方もいます。
ふとんを干す効果
ふとんを干す効果はいろいろあります。
睡眠中の発汗で発生した水分が中綿に吸収され、ふとんは余分な水分を含んでいます。
特に冬季は、掛けふとんや敷きふとんの中の温かい湿った空気が、室温との温度差で表面が湿りがちになります。
これを取り除くことは、ふとんの機能性を保つために不可欠です。
ふとんを干す頻度
ふとんは一晩でコップ一杯分(200cc)の汗を吸収します。ふとんが吸収した汗は、汚れ、ニオイ、ダニやカビの発生源となります。ある調べでは、82%の人がふとんを干していますが、その頻度は半数以上の人が
週1回未満であることがわかっています。
ふとんを干して中綿を乾燥させることで、羽毛や羊毛などのかさ高が回復し、繊維同士の間に空気の層を生み出すことで保温性も回復します。
干さずに湿気を溜めたふとんは、ダニやカビの格好の温床となってしまいます。
ふとんを乾燥させることで、こうした雑菌類が増殖しにくい環境を生み出し、ふとんを衛生的に保つこともできます。
ふとんを干すのに適した時間帯は午前10時頃〜午後2時頃です。
よく早朝から、おふとんを干す方がいらっしゃいますが、早朝は夜露が蒸発するために湿気が多く適しません。
また晴れていても雨の翌日は、前日の地上から蒸発した水蒸気がまだ残っているので避けたほうが良いでしょう。
ふとんの中綿には、羽毛・羊毛・木綿・合繊など色々な種類があります。
干す時間は天候やふとんの種類により異なりますが、羽毛布団では表裏合わせて2〜3時間が目安になります。
- 羽毛ふとんは月に1〜2回、敷きふとんは週に1回を目安に干して下さい。
- 羽毛ふとんや敷きふとんを日に干す場合には、必ずカバーやシーツで覆って下さい。紫外線によるふとんの生地や中綿の劣化を防ぎます。
- 朝は湿度が高いので午前10時頃から干し始めましょう。
- 羽毛布団は片面1時間くらい、敷きふとんは片面2時間くらいを目安に途中で裏返し、表裏を均等に干しましょう。
- 夕方になるとまた湿度が高くなります。午後3時頃にはふとんを取り込みましょう。
- 取り込んだ後は、しばらく広げて熱を発散させ、それから収納しましょう。
シーツを洗濯する場合はなるべく一緒に洗う物を少なくし、たっぷりの水で洗いましょう。洗濯機の中でゆったりと回転することで生地の痛みが軽減されたり、繊維の間に潜り込んだ汚れも洗い流されます。