眠りに関する豆知識③ こむら返り
眠りに関する豆知識③ こむら返り
眠っている時や、運動をしている時に、急にふくらはぎがつって身動きができないほどの痛みが走る。
そんな経験をしたことのある方は多いと思います。
このような状態いわゆる足が攣る状態のことを「こむら返り」と言います。
「こむら」とは、古い言葉で「ふくらはぎ」のことです。
私たちが手足を動かす時は、大脳から出た信号が脊髄から末梢神経を通り、筋肉に指令が伝わって動くようになっています。
指令が伝わると、必要な筋肉が伸びたり縮んだりして微妙に調整されるのですが、ときに、この仕組みに異常が生じることがあります。
例えば、一つの筋肉だけに信号が行きっぱなしになったり、過度に筋肉を使い疲労が溜まっている時に起こりやすいです。
準備運動せずに急に走ったり、マラソンやサッカーなどの激しい運動をしたり、多量の汗をかいたり、下痢をして水分が体から出すぎて体内のミネラルや水分のバランスが崩れると起こりやすくなります。
また、高齢者や妊娠中の方は、眠っている時に起こる頻度が高いそうです。
こむら返りの原因は、
- 足が非常に疲れている
- 静脈がうっ血して筋肉の血流が悪くなっている
- 水分や、ミネラルが不足している
- 足腰が冷えている
などがあげられます。
予防するためには、筋肉を冷やさないように温めることが大切。
また、眠る前にはマッサージやストレッチを駆使して筋肉をほぐし日中の疲労を取るようにすると良いでしょう。
繰り返しこむら返りが起こったり、体のあちこちの筋肉に痙攣が起こる場合には注意が必要です。
筋肉や神経の病気、血液中のカルシウムやマグネシウムの低下、ビタミンの欠乏などが考えられます。特に最近はビタミンB1不足によって生じる場合も多いと言われています。
甲状腺の異常や糖尿病などでもこむら返りは起こりますので、度々起こる時には、専門医に相談することをおすすめします。