ぐっすり眠れる寝室環境 5ヶ条

寝室環境 5ヶ条

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温度・湿度

寝心地の良い寝室環境はどうつくれば良いのでしょうか?

正常な睡眠過程が進行するには、熱放射・深部体温低下がスムーズに行われることが必要です。

そのためにベストな環境は、室温は夏季26℃前後、冬季約16〜19℃、湿度は50%前後が良いとされています。

ベッドルームには温湿度計を常備し、快適な温湿度を保つためにエアコン、加湿器、除湿機を上手く利用しましょう。

 

静けさ(音)

眠りを妨げる音の大きさは40〜50db(デシベル)以上と言われています。

壁のスイッチを押す音で50db程あります。しかし人間には音に対する適応能力があり、騒音環境下で生活している人には影響を及ぼさない場合もあります。

隣家の生活音や会話、自動車の走行音、ネコやイヌの鳴き声が気になる方は、耳栓を利用したり、窓を二重サッシまたは防音カーテンにしましょう。

自宅の冷蔵庫のモーターが響く音が気になるなら、防振マットやシートを冷蔵庫の下に敷くのも良いでしょう。

自分が好きなゆったりとした曲をBGMとして流すと、呼吸も落ち着き、リラックスして眠りにつけるのでオススメです!

 

明るさ(光)

太陽光と同じように、昼間は上から下へ、夕方から夜にかけては低い位置からの光のほうが私たちの体にとっては自然で快適です。

ですからリラックスしたい時や就寝前約1〜2時間前からは、やや暗い赤みのある150ルクス以下の照度の明かりがオススメです。これを斜めから浴びるとゆったりとしたくつろぎの空間を演出できます。

睡眠中の照明は真っ暗がベストなのですが、真っ暗にすると不安が高じる人やトイレ覚醒時の安全確保をしたい人は、30ルクス程度(豆電球ひとつくらいの薄暗さ)にするのが良いでしょう。

人の動きを感知して点灯するフットライトもあるので、ベッドサイドや廊下、トイレにいたる経路に設置するともオススメです。

疲れていて、部屋の照明を消さずにそのまま寝入ってしまう人は注意が必要です。光の刺激で眠気を誘うメラトニンの分泌が妨げられてしまい眠りが浅くなってしまいます。

また、街灯の明かりが気になる場合は、遮光カーテンを利用しましょう。

 

空気(ダニ・ホコリ・花粉・香り)

寝室の換気は意外に忘れがちです。無意識にリラックスする場所だからこそ、しっかり換気してキレイな空気の中で過ごしましょう。昼間にはなるべく窓を開けて自然の外気を取り込むよう心がけてください。

窓の開けられない部屋や、花粉の気になる季節は空気清浄機を配置し、空気中に浮遊するアレルギー物質対策をするのもオススメです。日中、人が活動した時に舞うホコリは、寝静まった夜中には床から30センチくらいの高さに舞い下りてくると言われています。床に布団を敷いて寝ると、このホコリの層で呼吸することになるので、寝床をベッドにかえるなどの工夫も良いでしょう。

またカーテンはとてもホコリがたまりやすいので、半年に1回は洗濯するよう心がけましょう。

部屋の香りにも一工夫を。ラベンダー、ローマンカモミール、ベルガモットは緊張を和らげ神経の高ぶりを沈めて心の疲れを癒します。

スギやヒノキの香気成分であるセドロールは交感神経を抑えて寝つきをスムーズにしたり、夜中に目が覚めたりするのを改善する効果があると報告されています。

 

ふとんカバーやベッドカバー、カーテンは、自然界にあるような肌の色を感じさせるベージュ系、植物を感じさせるグリーン系、土や木の幹を感じさせるブラウン系が心理的に落ち着きます。

ただし好みもあるのでご自身が 「落ち着くな〜」

と感じる色がベスト。どんな色味でも明度や彩度の高くない淡い色なら良いと思います。

夏は海や氷を連想させ清涼感を演出してくれる明るい寒色系が、冬には体感温度を高く感じさせてくれるオレンジや赤などの暖色系がオススメです。

また、淡く柔らかなピンクは緊張を和らげ、穏やかな優しい気持ちにしてくれます。

 

寝室の環境を少し工夫するだけでも、眠りの質は変えられるかもしれません。

是非、あなたの落ち着く寝室を見つけてみてください!